|
|
 |
 |
 |
 |
軽自動車とはそもそも「自動車」未満の乗物でなければならなかったはずだ。
自動車未満と見なされるからこその軽自動車税であり、高速道路通行料の安さなのだ。
軽は自動車未満だからといって卑屈に考えたり蔑んだりする向きもあるかもしれないが、軽は軽、自動車未満であるところに独自のジャンルを構えた自動車とは似て非なる乗物なのだと考えたら良いのではないかと思う。
その点でビートは、はっきりしていると思う。
最近の軽がどんどん立派になるのを見ていると、軽というジャンルからなんとかして抜け出して、立派な自動車として一人前になろうという姿勢が見えるのだが、ビートのころまでの軽には、軽としていかにあるべきかという姿勢がまだあったのではないかと思う。
だから本田技研さんがビートを「スポーツカー」と呼ばなかったのも、やはり正しかったのではないだろうか。
「軽だって立派な車なんだ!」と考えれば考えるほど、軽でしかない軽がみじめになってくるし、「軽だけどスポーツカーなんだ!」と主張すれば、時代の先端を走るようなパワフルな車たちから置いてけぼりを食うばかり。
それだったら“車”だなどとは考えず、車でもない、バイクでもない、これはどこまでいっても軽であって軽でしかないのだと考えたら、軽がますます特別で楽しい乗物になってくるのではないかと思う。
そんな意味でも、ビートはやっぱり特別な乗物ではないだろうか。
軽を否定するドライバーとは、自転車を否定するバイク乗りのようなもの。
自転車には自転車の、バイクでは決して味わえない醍醐味があるように、軽には軽の、“車”では決して味わえない醍醐味がある。
ビートには特にそれがある。そう断言できると思う。
060210
|
 |
 |
 |
 |
|
|