最高の並べ方を見つけよう!! こちらは“PPD”『パーフェクト・パングラム・デスク』です。

英語パングラムに挑戦

 おそらく最も有名な英語のパングラムを紹介します。

 A quick brown fox jumps over the lazy dog.
 和訳:茶色いすばしっこい狐がだらしない犬の上を飛び越える。

 とても自然な文体で、文法的にも正しい英語になっているようですが、パングラムとしては完全なものではありません。AからZまで欠けている文字は一字もないようですが、二十六しかないはずのローマ字が33も使われていて、七文字分の重複があるのです。

 しかしこれ以上完全に近いパングラミングは、ほとんど無理なようです。なぜ「ほとんど無理」なのか、その原因を、次にまとめてみました。

(1)母音の文字が六つしかない:A、E、I、O、U、Y

(2)残る二十が子音の文字なので、母音一字に対し、三〜四文字の子音を使わなければならない。

(3)子音三〜四字に母音一字の単語はけっこうある。中には「schmaltz(極端な感傷主義)」母音一字に対し子音七字!…などという単語もある。ところが、このような子音の多い単語は、使う子音が共通していることが多い。例えば、「T」「L」「C」などをよく使う。

(4)英語の場合、子音「Q」を使う単語が少ない。しかも、「Q」を使うには最低二つ以上の母音を使わなければならない。例えば「quilt」「quartz」…等。この原則があてはまらない単語は一般の辞書には載っていない。
(フランス語などでは「Q」はよく使いますが、反面「K」があまり使われない。)

(5)子音の余りを解決するために「略号・固有名詞を使う」という手があるが、これはどうやら狡いこととされているのであまり使えない。

(6)文字が少ないことは、重複を生じやすいだけでなく、もう一つ、重大な制約の原因になります。それは、使える単語が少なくなるということです。何とか単語に組み上げることができたとしても、それをさらにセンテンスとしなければなりません。これも非常に困難なことです。

 というようなわけで、英語のパングラムはなかなか作れないのですが、まったく不可能ということでもありません。次のような作例があるにはあるのです。


 Quartz glyph job vex'd cwm finks.

 Cwm, fjord-bank glyphs vext quiz. (Dmitri Borgmann氏作)

 Veldt jynx grimps waqf zho buck. (Michael Jones氏作)

 Squdgy fez, blank jimp crwth vox. (Claude Shannon氏作)

 Phlegms fyrd wuz qvint jackbox. (Dmitri Borgmann氏作)

(作品の出典は:http://xraysgi.ims.uconn.edu:8080/rpa-output/language/english/sentences/pangram.s )

 これらの作品に共通して言えることは、「cwm」「waqf」「crwth」「qvint」…など、「見たことない単語が使われている」ということでしょう。大きな図書館にでも行かないと閲覧できないような大きな辞書には載っているのでしょうが、これではどう見ても「パングラム専用単語」です。

 試しに作ってみた筆者の作品(?)をご覧いただきますが、これもひどいものです。

 Worn DJ vex GkHQ, clamp fubsy zit.
 和訳:擦り切れたディナージャケットがギリシャの本部を苛つかせる、ずんぐりしたニキビを締め上げる

 問題点:略号を三つも使っている。文法的にも問題がありそう。


 Sphincter blow a fuzy gam, DJ K. (q.v.X) 
 和訳:括約筋がヒューズのようないかした女の脚を吹いたよ、DJのKさん。 (第10項参照)

 問題点:「A」が一字重複。これも略号使いすぎ。「X」がローマ数字。


 Forbs' nymph judges quick waltz "XV".
 和訳:フォーブズの妖精がクイックワルツ「15番」を審査する。

 問題点:「S」「U」が各一字重複。「Forbs」は知らない人の多い固有名詞。ローマ数字を使っているのも狡いと言われるはず。


 しかし、この程度のものを作るにもへとへとに疲れます。日本語パングラムと違って、パズル性が強すぎ、言葉を並べる自由度というものが皆無なのです。
 ローマ字しか使えない人が、パングラムにはまったら、きっと地獄だろうなあ、と、思います。実際はまっている人がいるのです。エールを送りたいとは思いますが、日本語パングラムの実情を知ったらきっとうらめしそうに見られるんじゃないでしょうか。
 やはり日本語パングラムは易しい。英語パングラムから見ればまさに天国です。英語パングラムが「パズル」だとすれば、日本語パングラムは「作文」だと言って過言ではないなずだと思えてきます。
(PPD主宰 興津諦)

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