最高の並べ方を見つけよう!! こちらは“PPD”『パーフェクト・パングラム・デスク』です。

PPD作例集

「いちふ」

一富士二鷹三茄子
合歓木去年植えり
世を永劫へ見せて濡れる
綾もおぼろげ
初夢枕

いちふじにたかさんな
すびねむのきこぞうえ
りよをとわへみせてぬ
れるあやもおぼろげは
つゆめまくら


「あれち」

荒れ地分け肥えた畝へと
無を帯びて雪、降り止まず
名も知らぬ草の蕾よ
春色に風染めん

あれちわけこえたうね
へとむをおびてゆきふ
りやまずなもしらぬく
さのつぼみよはるいろ
にかぜそめん


「ねむけ」

眠気干す
朝露降りたころ
地平も濡れて陽に染まる
新芽柔らかく
花を得見せよ
ふきのとう

ねむけほすあさつゆお
りたころちへいもぬれ
てひにそまるしんめや
わらかくはなをえみせ
よふきのとう


「やまさ」

山里に風渡る
木漏れ陽ゆらし
色をほんのり染めて吹く
明日早う
道なき尾根へ杖むけぬ

やまざとにかぜわたる
こもれびゆらしいろを
ほんのりそめてふくあ
すはようみちなきおね
へつえむけぬ


「あめふ」

雨降って砂絵も剥げたら
ゆり咲くとんぼの径へ回る
濡れ岸に沿う痩せ稲を
喜び拝む

あめふってすなえもは
げたらゆりさくとんぼ
のみちへまわるぬれぎ
しにそうやせいねをよ
ろこびおがむ


「あせみ」

畦道へ靴を脱ぎ捨て
たにし掘れ
とんび舞い降りこぶな跳ね
燃え盛る夕焼けの環よ
村染めろ

あぜみちへくつをぬぎ
すてたにしほれとんび
まいおりこぶなはねも
えさかるゆうやけのわ
よむらそめろ


「ねむれ」

眠れぬ秋の夜
本伏せず持ち
膝掛けをそろりと羽織る
妻夢見
何へ声たて卑しく笑う

ねむれぬあきのよほん
ふぜすもちひざかけを
そろりとはおるつまゆ
めみなにへこえたてい
やしくわらう


「かみほ」

神、仏、
ヤーヴェを質入れねば米の無く
貯金足らぬも主に伏せり
お粗末侘び室
全て去る

かみほとけやあヴぇを
いれねばこめのなくち
ょきんたらぬもしゅに
ふせりおそまつわびむ
ろすべてさる


「あほう」

あほうどりは百年目
落ちつかぬ腰伏せて結わえるも
如意ならず
それざまをみろ
軒へ向けた

あほうどりはひゃくね
んめおちつかぬこしふ
せてゆわえるもにょい
ならずそれざまをみろ
のきへむけた


「ぬえく」

萎草の牝狐在りて
品も見せ
はだけおる裾、我迷う
室へ請い指をかやらん
陰淵に

ぬえくさのめぎつねあ
りてしなもみせはだけ
おるすそわれまようむ
ろへこいゆびをかやら
んほとふちに


「ほねや」

骨休め
港潮風旅は風呂
空へ湯煙宵の月
口を塗る泡に揉まれて
憂さ超えん

ほねやすめみなとしお
かぜたびはふろそらへ
ゆけむりよいのつきく
ちをぬるあわにもまれ
てうさこえん


「あねう」

「姉上様は褒められすぎて、
指輪がくるんと抜けちゃった。」
…この面白い文をなぜ無理によそへ?

あねうえさまはほめら
れすぎてゆびわがくる
んとぬけちゃったこの
おもしろいふみをなぜ
むりによそへ


「ゆやけ」

湯屋けむり
乙女も濡れて細い背に
余る黒髪さらす夜は
倭地偲び
請うべき船を伝えなん

ゆやけむりおと
めもぬれてほそ
いせにあまるく
ろかみさらすよ → ゆめいろはうた(夢色葉歌)
はわちしのびこ
うべきふねをつ
たえなん

(大修館書店 月刊『言語』1994年8月号掲載)


「にゅう」

ニューヨーク発ロイター電:
ストを止めぬエルサレムのラビ
みな地下組織へ籠もり、骨混ぜ腑分け

にゅうよおくはつろい
たあでんすとをやめぬ
えるされむのらびみな
ちかそしきへこもりほ
ねまぜふわけ


「うつせ」

空蝉の
夜明けてひとり薦屋敷
地へ色細く実降らす
無なる夢追わぬ枯れ葉に
魂を得ん

うつせみのよあけてひ
とりこもやしきちへい
ろほそくさねふらすむ
なるゆめおわぬかれは
にたまをえん


「もをえ」

喪を笑み
人は眠気の底に浸かり落ち
過ぎ去る夢溢れ
幻ならぬ岩瀬へ
ようやく立てん

もをえみひとはねむけ
のそこにつかりおちす
ぎさるゆめあふれまぼ
ろしならぬいわせへよ
うやくたてん

PPD主宰 興津諦の本(アドマック出版)

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